毎年5月の第2週目の日曜日は「母の日」。
2025年の母の日は5月11日(日)です。
4月も中ごろに差し掛かると、百貨店やお近くのお店でも、可愛らしい包装の商品が店頭に並び出すのを目にするのではないでしょうか。
お母さんに日頃なかなか伝えられない感謝の気持ちを、母の日という特別な日に、何か喜ばれる物を贈って伝えたい…と考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
日本で定番のイベントである「母の日」ですが、どのような経緯で生まれた記念日なのか、皆さんはご存知でしょうか。
今回のコラムでは、母の日が生まれたきっかけや、母の日の定番プレゼントである「カーネーション」について、そして、母の日に気持ちを伝えるのにぴったりなギフトについてご紹介いたします。
お母さんへの想いが伝わる贈り物が見つかるように、ぜひご参考ください。
今では一般的な「母の日」ですが、その起源は、アメリカにさかのぼります。1900年代初頭、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を偲び追悼式を行い、母親への感謝を伝える日として「母の日」を提唱したのが始まりとされています。彼女の母は社会運動に尽力しており、その活動を讃える意味も込められていました。 1908年、彼女が初めて「母の日」の式典を行ったことでアメリカ全土に徐々に広まり、1914年にはアメリカで正式に国の記念日として制定されました。この日を通じて「母親への感謝と敬意を形にしよう」という動きが、世界中に広がっていくこととなったそうです。
また、このアンナ・ジャービスが追悼式を行う際に、母が生前好きだった白いカーネーションを祭壇に飾り、また、参列者に配ったことが、母の日にカーネーションの贈り物をする文化のはじまりと言われています。
当時、彼女の提案で、母親を失くしている人は白いカーネーション、母親が健在な人は赤いカーネーションを胸に飾っていましたが、やがてそれが、母親にカーネーションを贈る習慣に変化したといわれています。
母の日はアメリカをはじめ、多くの国で独自の進化を遂げてきました。ヨーロッパではそれ以前から「マザーズ・サンデー」と呼ばれる文化もあり、各国の宗教や文化に合わせた形で祝われています。
例えば、お祝いする日についても、日本やアメリカは毎年5月の第2週目の日曜日ですが、各国では以下のような違いがあります。
・日本、アメリカ、イタリア、オーストラリア、フィンランド、トルコ…5月の第2日曜日
・イギリス…イースターサンデーの3週間前
・フランス…5月の最終日曜日
・韓国…5月8日
・タイ…8月12日
・ハンガリー…5月の第1日曜日
日取りだけでなく、贈るものも各国様々です。
オーストラリア
カーネーションではなく、菊の花を送るのが主流となっています。その理由は、5月のオーストラリアが季節的に秋であり、ちょうど菊が花を咲かせる時期であることや、白くかわいい菊の花「クリサンセマム(chrysanthemum)」の語尾から取った愛称 “mum”が、「お母さん」の呼称と重なるからだそうです。
イタリア
アザレアの花(日本でいう「つつじ」)をお母さんにプレゼントするのが定番だそうです。定番になった背景には、花言葉が「あなたに愛される幸せ」と、母の日にぴったりであること、またイタリアではアザレアの花の鉢植えの収益の一部ががん研究のために使われるイベントが広く行われていることがあるそうです。
タイ
シリキット国王妃(2016年、王太后)の誕生日である8月12日が母の日と定められています。誕生した日が金曜日で、金曜日の色は「水色」であることから、街には王妃の写真と水色の旗が掲げられ、水色の服を着た国民でにぎわうそうです。
フィンランド
贈る花はミニバラが一般的に用いられるそうですが、子どもたちは「ヴァルコヴォッコ」という二輪草を摘み、プレゼントする風習があるそうです。
日本に母の日が伝わったのは、明治時代の終わりごろから昭和初期と言われています。大正時代に入るとキリスト教関係者の間でカーネーションを配る母の日のイベントがおこなわれるようになり、1931年には3月6日が母の日として制定されました。
一般的に母の日が普及したのは、大手菓子メーカーである森永製菓が1937年に「森永母の日大会」を開催したことがきっかけと言われています。1947年には、5月の第2日曜日が正式に母の日として制定され、今に至っています。
日本独自の「母の日参り」という文化もあります。
亡くなったお母さんに感謝を伝えるためにお墓参りやお参りをする習慣です。健在であるお母さんに贈り物や感謝を伝える「母の日」とは少し違い、「天国のお母さんに想いを届ける日」として行われているそうです。通常、お盆や命日にお墓参りをするのが一般的ですが、「母の日参り」はゴールデンウィークから母の日にかけて、亡くなった母親のお墓参りをしたり、仏壇にお花などを供えて、母の日ならではの供養を行います。
「母の日参り」という言葉自体は日本特有の言い回しですが、世界中で亡くなった母の墓前で母に感謝を表す文化は広く存在するようです。共通するのは「お母さんがたとえこの世にいなくても、感謝の気持ちは変わらない」というお母さんに対する想いです。
では、母の日に感謝を表すための贈り物の相場はどれくらいでしょうか。
母の日のプレゼントとして、一般的な相場は3,000円~5,000円と言われています。安すぎず高価になり過ぎない、ちょうど良い気軽さの金額として、多くの方に選ばれているようです。
関係別の目安としては、実のお母さんや義母へは3,000円~5,000円、妊娠中・子育て中の妻へは5,000円~10,000円。子ども(学生)からは3,000円までが多いようです。
節目となる年の母の日は、予算を少し多めにしてより感謝の気持ちを表しても良いかもしれません。
感謝の気持ちを伝えるためのギフト選びは、ちょっとした工夫でより特別なものになります。以下、いくつかおすすめの贈り物をご紹介します。
1. 定番のカーネーション
色とりどりのカーネーションは、今も昔も母の日の象徴。特にピンクは「感謝」、赤は「母への愛」を意味します。
鼓月ではカーネーションのデザインをあしらったプレミアム千寿せんべいもご用意がございます。“可愛く美味しいカーネーション”として贈られてみてはいかがでしょうか。
2. 美容・健康グッズ
マッサージ器、美容パック、アロマグッズなど、日頃の疲れを癒すアイテムは喜ばれます。
3. スイーツやグルメ
ちょっと贅沢なスイーツや、お取り寄せグルメで「美味しい時間」をプレゼント。
お菓子はどんな方にも広く好まれ、好き嫌いのあまり別れないことから、お母さんの好みがわからずお悩みの方にもぴったりです。お母さんだけでなく、家族で一緒にだんらんの時間に食べることもでき、おすすめです。
4. 体験ギフト
温泉旅行、エステチケット、料理教室など、「モノ」ではなく「思い出」を贈るのも素敵な選択です。
5. 手紙やメッセージカード
シンプルだけど、一番心に響くのが手書きの言葉。普段は照れくさくて言えない「ありがとう」も、母の日なら素直に伝えられるかもしれません。
特に、先に挙げたおすすめギフトの中でも、スイーツやお菓子は、幅広い方が美味しく食べることができ、好みに合わない、気に入らないといったことも少なく、選びやすさや手軽さもあり、贈った後にご家族も一緒に楽しめることから特におすすめです。
今回のコラムでは、母の日の由来や、歴史、各国の「母の日」事情から、母の日の定番プレゼントである「カーネーション」について、そして、母の日に気持ちを伝えるのにぴったりなギフトについてご紹介いたしました。
母の日は、感謝の気持ちをかたちにして伝えることができる日。その機会に、ほんの少しでも気持ちが動いたら、どんな形でもぜひお母さんに伝えてみてください。
その気持ちが、どんな贈り物よりもきっとお母さんの心を温かくしてくれることと思います。
鼓月では、そんな気持ちをそっと添えて伝えるお手伝いができる和菓子をおつくりしています。今年の母の日は、あなたなりの「ありがとう」をお菓子と一緒に届けてみてくださいね。
鼓月は千寿せんべいや饅頭をはじめ、ひとくち和菓子や最中、そのほか季節に合わせた商品も取り扱っております。弔事や法要などのお供え物のほかにも、お礼や日常使いといったさまざまなシーンに合わせて、豊富なお菓子や詰め合わせをお選びいただけます。
贈り物の際には、用途に合わせたのし紙を無料でご用意しております。オンラインショップで商品のご注文と、のし紙の選択まで行っていただけるのでご活用ください。またワンランク上の風呂敷を用いたラッピングも行っております。
鼓月の商品は、お渡しするマナーにも安心でき、相手方にもきっとお喜びいただけます。鼓月の商品をぜひご検討いただけますと幸いです。