
10月10日は「千寿の日」。
「千寿」という名前から「1010」を連想することから、10月10日は千寿せんべいをより身近に感じていただく日として親しまれています。
千寿せんべいは、京菓子處 鼓月を代表する銘菓のひとつ。
現在の千寿せんべいは、軽やかなクッキー生地に、くちどけのよいシュガークリームをはさんだ、上品でまろやかな味わいのお菓子です。
その特徴的な波型の形を一度見れば、「このお菓子、見たことがある」と思われる方も多いのではないでしょうか。
京都のお土産として。
大切な方への贈り物として。
また、ご家族で楽しむお茶菓子として。
千寿せんべいは、発売から長い年月が経った今も、世代を超えて愛され続けています。
では、この特徴的なお菓子は、いったいどのようにして生まれたのでしょうか。
その歴史をたどると、鼓月らしい「新しいものを生み出す姿勢」が見えてきます。
千寿せんべいが誕生したのは、昭和38年、1963年のことです。
鼓月の創業は昭和20年。
戦後間もない京都で創業した鼓月は、当初から既成概念にとらわれないお菓子づくりに挑戦してきました。
当時の和菓子では、バターやクリームなどの洋菓子の素材を使うことは、決して一般的ではありませんでした。
しかし鼓月は、時代の変化やお客様の嗜好を見つめながら、洋菓子の素材や技術も柔軟に取り入れていきます。
その姿勢から生まれた代表的なお菓子のひとつが「華」。
そして、その後に誕生したのが「千寿せんべい」です。
現在、鼓月は京都を代表する和菓子店のひとつとして知られていますが、その歴史の根底にあるのは、伝統をそのまま繰り返すのではなく、そこに新しい発想を加えていく姿勢でした。

千寿せんべいの誕生には、少し意外なエピソードがあります。
新しいお菓子を作ろうと、鼓月が購入した機械。
ところが、その機械はなんと、ドイツ製の「焼肉製造機」でした。
お菓子を作るために購入したはずの機械が、目的とは違うものだったのです。
普通なら、「間違えてしまった」と落胆してしまうところかもしれません。
しかし、創業者・中西美世は、その機械を見て発想を変えました。
「使わなかったらもったいない」。
そう考え、その機械を新しいお菓子づくりに生かすことにしたのです。
その機械には、肉の脂を落とすための「波型」の型がついていました。
その波型をお菓子づくりに使えば、これまでにない形のお菓子ができるのではないか。
さらに、波型にすることで、生地に厚みを持たせながらも割れにくくできるのではないか。
そうした発想から試行錯誤を重ね、誕生したのが千寿せんべいでした。
一見すると「失敗」に思える出来事を、新しい商品を生み出すきっかけへと変える。
この出来事は、千寿せんべいの誕生秘話であると同時に、鼓月のものづくりを象徴するエピソードでもあります。
千寿せんべいの大きな特徴といえば、やはり独特の波型です。
その特徴的な形は、単なるデザインではありません。
波型の機械を活用しながら、生地の厚みを保ちつつ、軽やかな食感を実現するために試行錯誤が重ねられました。
そして、特殊なふくらし粉を使うことで、せんべいのような形を持ちながらも、硬くなりすぎず、軽さと歯触りのよさを持った「ヴァッフェル」へと仕上げられました。
こうして生まれた千寿せんべいは、それまでの和菓子の枠に収まらない、新しいタイプのお菓子となりました。
軽やかな生地。
そこに重ねる、くちどけのよいシュガークリーム。
サクッとした食感と、クリームのまろやかな甘さ。
一緒に味わうことで、軽やかで上品な味わいが広がります。
鼓月公式では、千寿せんべいを「元祖本流」として紹介しています。
長い歴史を持ちながらも、今なお多くの方に親しまれているのは、この独自の食感と味わいがあるからこそです。
千寿せんべいのおいしさを語るうえで欠かせないのが、「生地」と「クリーム」のバランスです。
生地は軽やか。
クリームはまろやか。
どちらか一方が強く主張するのではなく、それぞれの味わいを楽しみながら、ひとつのお菓子としてまとまっています。
和菓子というと、餡や求肥、羊羹などを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、京都の和菓子文化には、時代に合わせて新しい素材や技術を取り入れてきた歴史もあります。
千寿せんべいも、まさにそのひとつ。
「京都らしいお菓子=昔ながらの形だけ」という考え方ではなく、京都で培われてきたものづくりへの姿勢を大切にしながら、新しい味わいを生み出しました。
だからこそ、千寿せんべいは「和菓子」でありながら、洋菓子のような軽やかさも感じられる、鼓月ならではのお菓子なのです。
お菓子のおいしさを支えるのは、製法や技術だけではありません。
素材も重要な要素です。
鼓月では、素材の持ち味を生かすことを大切にしながら、お菓子づくりに取り組んでいます。
京都の和菓子には、素材そのものの風味を大切にする文化があります。
小豆、砂糖、米粉など、さまざまな素材の組み合わせによって、お菓子の味わいは大きく変わります。
鼓月では、お客様の嗜好や時代の変化にも目を向けながら、素材と技術を組み合わせ、新しいお菓子を生み出してきました。
それは千寿せんべいにもつながる考え方です。
生地の軽やかさを生かすこと。
シュガークリームのまろやかさを生かすこと。
そして、それぞれが合わさったときに生まれる味わいを大切にすること。
素材をただ使うのではなく、「どのように組み合わせれば、もっとおいしくなるのか」を考える。
その積み重ねが、鼓月のお菓子を形づくっています。

千寿せんべいを語るとき、もうひとつ注目したいのが「黒糖」です。
黒糖は、鼓月の創業とも深い関わりを持つ素材です。
鼓月の歴史は、昭和20年、戦後間もない京都から始まりました。
まだ物資が十分ではなかった時代。
その中で、創業者・中西美世がお菓子づくりへの想いを抱き、鼓月の前身となる菓舗を創業しました。
その後、洋菓子の素材を取り入れた「華」など、従来の和菓子の枠を超える商品を生み出し、昭和38年には千寿せんべいが誕生。
そして現在に至るまで、鼓月は京都の菓子屋として歩みを続けています。
創業から続く「新しいものを生み出したい」という想いは、千寿せんべいの新たな味わいにもつながっています。
たとえば、千寿せんべいには、黒糖の風味を生かした商品もあります。
「元祖本流」の千寿せんべいを大切にしながら、素材や風味を変えることで、これまでとは違ったおいしさを楽しんでいただく。
これもまた、伝統を守りながら新しいものへ挑戦する鼓月らしい考え方です。

¥2,657(税込)
ザクっとした口ほどけを感じる北海道産の全粒粉を使用し、
クリームは鼓月の起源となった黒糖を使ったふんわりクリームで仕上げました。
鼓月は、1945年に京都で創業しました。
1963年には千寿せんべいが誕生し、1966年には社名を現在の「株式会社 鼓月」へと改称しました。
千寿せんべいは鼓月の歴史の中でも大きな転換点となったお菓子です。
千寿せんべいは、京都のお土産としてだけでなく、全国の方に鼓月を知っていただくきっかけにもなりました。
京都には、長い歴史を持つ和菓子屋が数多くあります。
その中で鼓月が大切にしてきたのは、ただ「昔ながら」を守ることではありません。
京都という土地で育まれてきた文化や技術を大切にしながら、その時代のお客様に喜んでいただける新しいお菓子を考える。
それが鼓月のものづくりです。
公式サイトでも、鼓月は「伝統の京菓子の概念を超越したお菓子」を生み出してきたこと、そして技術の発展と革新に挑戦し続けていることを掲げています。
千寿せんべいは、誕生から60年以上の時を経た今も進化を続けています。
「昔からあるから、昔のまま」。
それだけではなく、千寿せんべいをベースにしたさまざまな商品や、新しい楽しみ方も生まれています。
そのひとつが、オリジナル千寿せんべいです。
千寿せんべいに、お好みのデザインや日付、名前などをプリントすることで、結婚式や記念日、企業イベント、贈り物など、さまざまなシーンで楽しめる特別なお菓子になります。

¥2,916~¥17,334(税込)
記念日やプレゼント、企業のノベルティ、ご婚礼、お祝いに。
世界で一つだけのオリジナル千寿せんべいをお作りいたします。
「京都の和菓子を贈る」という文化に、新しい楽しみ方を加える。
これも、千寿せんべいが持つ可能性のひとつです。
また、鼓月では千寿せんべいだけでなく、さまざまなブランドや商品を通して、現代の暮らしに寄り添うお菓子を提案しています。
伝統的な和菓子を大切にしながら、新しい素材、新しい形、新しい食べ方にも挑戦する。
千寿せんべいが生まれた昭和38年から現在まで、その精神は変わっていません。
千寿せんべいの誕生から、60年以上。
その始まりを振り返ると、ひとつの機械の「間違い」が、新しいお菓子を生み出す大きなきっかけになっていました。
もし「間違いだから使えない」と諦めていたら。
もし「和菓子とはこういうもの」と既成概念にとらわれていたら。
今の千寿せんべいは生まれていなかったかもしれません。
だからこそ、千寿せんべいの歴史は、鼓月のものづくりそのものともいえます。
京都で育まれてきた和菓子の文化。
長年培ってきた技術。
素材へのこだわり。
そして、時代に合わせて変化していく柔軟な発想。
そのすべてを大切にしながら、新しいおいしさを生み出していく。
それが、鼓月がこれまで大切にしてきた「伝統と新しさ」の考え方です。
伝統は、ただ昔の形をそのまま残すことだけではありません。
大切なものを受け継ぎ、その価値を次の時代へつないでいくこと。
そのためには、ときに新しいことへ挑戦することも必要です。
千寿せんべいも、当時としては新しい発想から生まれたお菓子でした。
そして今も、千寿せんべいをはじめとする鼓月のお菓子は、時代とともに新しい可能性を探し続けています。
これからも鼓月は、京都の和菓子屋として受け継いできた技術や素材へのこだわりを大切にしながら、新しい発想を取り入れ、お客様に「おいしい」「嬉しい」と感じていただけるお菓子を生み出してまいります。
昔から愛されてきた味を、これからも大切に。
そして、まだ知られていない新しいおいしさを、これからも。
伝統を守りながら、伝統にとらわれない。
それが、鼓月が目指すこれからの和菓子です。
10月10日の「千寿の日」。
いつもの千寿せんべいを、いつもとは少し違った角度から味わってみてはいかがでしょうか。
一枚のお菓子の中には、京都で積み重ねてきた歴史と、たくさんの挑戦、そして未来へつながる想いが詰まっています。
京菓子處 鼓月の「元祖本流」千寿せんべい。
その軽やかな食感とまろやかな味わいを、ぜひお楽しみください。

鼓月は千寿せんべいや饅頭をはじめ、ひとくち和菓子や最中、そのほか季節に合わせた商品も取り扱っております。弔事や法要などのお供え物のほかにも、お礼や日常使いといったさまざまなシーンに合わせて、豊富なお菓子や詰め合わせをお選びいただけます。
贈り物の際には、用途に合わせたのし紙を無料でご用意しております。オンラインショップで商品のご注文と、のし紙の選択まで行っていただけるのでご活用ください。またワンランク上の風呂敷を用いたラッピングも行っております。
鼓月の商品は、お渡しするマナーにも安心でき、相手方にもきっとお喜びいただけます。鼓月の商品をぜひご検討いただけますと幸いです。