引き出物には熨斗をつけるのが一般的です。
最近では若い人を中心に熨斗を付けないという人も増えてきており、カジュアルなウェディングパーティーでは堅苦しくなくメッセージカードを添えるなど様々なかたちが取り入れられつつあります。
しかし、基本的には熨斗をつけるのが一般的であり、特にご年配の方には熨斗がないとマナー違反に感じる人もいるかもしれない為、熨斗をつけるほうが無難です。

引出物とは、結婚式・披露宴に参加してくれたゲストへのお土産、「感謝」を伝えるお礼として渡す贈りものです。
一般的には「記念品（メインギフト）」「引菓子」「縁起物」を入れた2～3品を贈ります。品数は地域によって差がありますが、偶数は割り切れることから別れを連想させる為、奇数で用意することが多くなっています。

引出物の中でメインとなる一番高価な贈り物です。新郎新婦が自ら選ぶ場合、思い入れが込もった贈り物にすることができ、食器類・タオルギフト・お米・ケア用品などが多く選ばれます。カタログギフトを贈る場合、持ち帰る際の重みの軽減やゲストが好きなものを選べるという点で贈りやすいものになっています。

記念品に添えるお菓子の贈り物です。遠方や泊りがけのゲストの為にも日持ちするものを選ぶのが良いでしょう。冷蔵保存やすぐに食べなければならないお菓子は引菓子には向きません。また、大きなお菓子も見栄えがして良いですが、一人暮らしや甘いものが苦手なゲストの為にも個包装のものにすると便利です。

その名の通り縁起が良いとされるもののことで、ゲストに良いことがありますようにと願いを込めて贈ります。必ず引出物に入れなければならない決まりはないですが、地域によってはしきたりがある場合もあるので確認した方が良いでしょう。太く長いことから「長寿」を連想させるうどんや、背側の雄節と腹側の雌節がぴったりあうことから「夫婦円満」の象徴とされる鰹節のほか、3品目としてラーメン・お味噌汁・スープ・紅茶など種類はたくさんあり、ハート型や紅白になっているものもあります。

●相場
引出物は、メインの品をご祝儀の10%程度にするのが一般的です。
引菓子と縁起物はそれぞれ1,000円程度が相場です。

●お渡しする人
一般的に1家族に1セットで渡すことが多いですが、親族への引き出物の個数をどうするかは、親戚間のルールや住んでいる地域の風習などが大きく影響することがあるので、事前に親に相談することをおすすめします。
会社の上司や親族、同僚や友人、ご夫婦など、想定されるご祝儀によって引き出物の内容を2、3パターン用意すると良いでしょう。男性客と女性客や、年齢層に応じた贈り分けをされる新郎新婦様も増えています。