日本三大祭りの一つ「祇園祭」。
昨年は一部制限がありながらも祇園祭が行われ、鉾巡行は3年ぶりとあって、人出も多く、地元の保存会の意気込みを感じられました。
炎天下にも関わらず京の街には多くの人々が訪れ、少しずつ祇園祭の風景が戻ってきたことに感慨深くこみ上げるものがありました。
今年(2023年)は制限を設けず、観光客の山鉾搭乗や会所への立ち入りが可能になるなど、本来の形で開催される祇園祭への期待が膨らみます。
祇園祭といえば7月17日だと思われる方も多いかもしれませんが、祇園祭の祭事は7月1日の吉符入りからスタートして7月31日の疫神社「夏越祭」まで1か月続きます。
7月になると、京の街のいたるところから耳に心地よくコンチキチンと祇園囃子の音が聴こえてきます。
聞こえてくる鉦・締め太鼓・笛の音色につられて顔を上げると、伸びるような山や鉾と京の街並みとのコントラストが鮮やかに目に飛び込んできます。
山や鉾建てが始まってから、最も盛り上がる7月17日の「山鉾巡行」にかけて、多くの人々が「動く美術館」とも称される豪華絢爛に連なる山鉾の壮観な眺めを一目見ようと訪れる。今年は4年ぶりに制限なしで開催されるとあって、昨年以上の盛り上がりを見せるのは間違いありません。
“祇園祭り”はそもそも、なんのお祭りなのかご存じでしょうか。
多くの災いを払う神様として信仰されている、素戔嗚尊を祀る八坂神社の祭礼として行われ、疫病退散を願って山鉾巡行が執り行われます。
粽と聞くと、食べ物の粽を連想する方が多いかと思いますが、
通常、祇園祭で授けられる“厄除け粽”は食べ物ではなく、中まで笹のみで巻かれている厄病・災難除けのお守りです。
京都では、民家の玄関の上に飾られているのをよく見かけます。
この“厄除け粽”の謂れは旅人に身を窶した、スサノヲノミコトが蘇民将来という村人に一夜の宿をもてなしてもらったお礼に「お前の末代まで護ってやるから目印に腰に巻くようにと「茅の輪」を渡したことが始まりとされています。茅の輪とは「茅」という植物を束ねたもので、 それを腰に「巻」いて災難除けとしたことと、日本ではもともと粽は笹ではなく、茅の葉で巻いていたことから「茅(ち)巻」=「粽」と呼ばれるようになり、現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになったそうです。
祭りにおいて神の使いの役割の意味を持つ、お稚児さん。
現在唯一、人形ではなく生稚児を乗せて巡行するのは長刀鉾のみです。
京都の伝統を受け継ぐ家から毎年、お稚児さんが選ばれます。
お稚児さんは祇園祭の見どころのひとつ、「しめ縄切り」や「稚児舞」といった大役も担います。
昔の伝統を今に受け継ぐ祇園祭の大切な役割は、京菓子の古き良き伝統を守るため新たなチャレンジを試み続ける「伝統と革新」という鼓月の理念とも重なり、これからも京の祇園祭という伝統文化を守る一助となるように努めて参ります。
鼓月からは1981年に弊社 現社長(幼少期)と2019年に子息の親子二代で稚児を務めました。
今回は京の地の伝統である祇園祭と粽の由来についてご紹介いたしました。
祇園囃子で街が賑やかになる頃には京都の和菓子屋からこぞって祇園祭に因んだ様々なお菓子が登場します。
鼓月からも祇園祭に因んだお菓子を展開しているので祇園祭の記念や京都土産に手を取ってみてはいかがでしょうか。
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祇園祭の山鉾巡行で登場する稚児が、鉾の中央で稚児舞を披露します。
その舞に因んだ祇園祭の期間限定銘菓。小倉餡をサンドし、八坂神社御神紋を施した玉子せんべいです。
“祗園祭”の賑わいをモチーフにしたデザインをプリントした、プレミアム千寿せんべい。
「山鉾」「厄除け粽」「お囃子」「八坂神社家紋」「駒形提灯」の5種類が描かれており、この時期ならではのお土産としてもおススメです。
祇園祭で授けられる“厄除け粽”は中まで笹のみで巻かれている厄病・災難除けのお守りで食べられない物であるが、鼓月では特別に三種の柔らかい外郎製(白・抹茶・小豆)の“食べられる粽”をご用意しました。
鼓月は千寿せんべいや饅頭をはじめ、ひとくち和菓子や最中、そのほか季節に合わせた商品も取り扱っております。弔事や法要などのお供え物のほかにも、お礼や日常使いといったさまざまなシーンに合わせて、豊富なお菓子や詰め合わせをお選びいただけます。
贈り物の際には、用途に合わせたのし紙を無料でご用意しております。オンラインショップで商品のご注文と、のし紙の選択まで行っていただけるのでご活用ください。またワンランク上の風呂敷を用いたラッピングも行っております。
鼓月の商品は、お渡しするマナーにも安心でき、相手方にもきっとお喜びいただけます。鼓月の商品をぜひご検討いただけますと幸いです。